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被災現場、包囲された地域、飢きんに襲われた遠隔の村など、世界で飢えている人々に食料を届けるためには、極めて難しい状況で交渉し、インフラが乏しいか無い地域で活動し、そして不可能にも思える障害を克服するため、クリエイティブに考えることが重要です。

国連WFPは、常に毎日平均して5,000台のトラック、40隻の海上輸送船、 70機の飛行機、そして650 カ所の倉庫ネットワークを稼働させ、世界で最もアクセスが困難な地域で最も大きな食料不安の中で暮らす人々に支援を届けています。

国連WFPは、支援を実施する国々において長年にわたる経験と確固たる存在感を示してきており、また、現地の経済の動きを理解し、現地政府に方向性を示し、それぞれの状況に応じて、変化する環境に素早く対応する解決策を見つけることが可能です。

可能な限り、国連WFPは現地の行政や民間セクターと競合関係ではなく、相互に補完・強化する協力関係を築きます。この考え方が長年にわたって定着しているため、国連WFPは最も過酷な環境であっても協力関係に基づく支援が可能になります。

一例としては、シリア危機が始まった当時、同国でサービスを提供する物流会社はほとんどなく、多くはより安全な地に営業地域を移しました。国連WFPはシリアに留まった企業と力を合わせ、その過程で協力企業の能力強化だけでなく、他の企業にもシリアへ戻るよう促しました。その結果として現在、国連WFPにはシリア国内の支援活動のために信頼できる現地輸送パートナーが11社います。

国連WFPは食料や支援物資を組み合わせて配給を効率的に行うために物資をパッケージ化しており、そのために地元の労働力と保管能力を活用しています。こうした協力関係により、雇用による波及効果を与え、地域が自信を取り戻し、打撃を受けた経済を支えることにつながります。

非常時にはそれまでのやり方を一新する手段が必要な時もあります。2016年4月にシリア東部の都市デリゾールが包囲された期間、国連WFPは高高度パラシュートを用いて食料を正確な位置に投下しました。このように飛行機が撃ち落とされる恐れのある地域では支援を届ける方法を工夫しました。投下された食料は国連WFP のパートナーであるシリア赤新月社が地上で回収、支援を必要とする人々へ配給しました。

(政府、NGOまたは民間セクターと結ぶ)パートナーシップは、国連WFP が支援を効果的かつ効率的に届けるために欠かせない要素のひとつとなっています。国連WFPは、他の人道支援団体に対して、広く認められている国連WFPの充実したロジスティクス・ネットワーク、経験および専門的知見を提供しています。

国連WFPはロジスティクス・クラスターのリーダーとしての役割も果たしています。このクラスターは、人道支援における物資輸送の調整、情報管理および保管や輸送などのロジスティクス・サービスの共有促進を図る仕組みです。2005年のパキスタン地震対応時に初めて機能したロジスティックス・クラスターは、近年では西アフリカで発生したエボラ危機、ネパール大地震、イエメンそしてウクライナでの紛争を含め50を超える緊急時に対応するロジスティクス・サービスを支援してきました。

5,000台のトラック、20隻の船、そして70機の飛行機
国連WFPのグローバル・ロジスティクスの1日稼働能力-1年中常に
650カ所の備蓄倉庫
食料、機材および救援物資を備蓄するため世界中に張り巡らした国連WFPのネットワーク
800台以上のトラックと35 カ所の車両修理工場
国連WFPの所有・管理