日本からの拠出金、ネパールの地震被災地支援に

小川正史駐ネパール特命全権大使は授与式の中で、「課題は、緊急に支援を必要としている人たちに支援を届けるということです。国連WFPは、ネパールの最も弱い立場にある人々を支援する、信頼できる日本のパートナーです。雨期の到来の前に支援を必要としている人たちに支援を届けるべく、支援能力を上げることが今求められています。」と話しました。

拠出金のうち150万米ドルは、シンドゥパルチョーク地区やそのほか最も被害が大きかった地区において、13万人の地震被災者に食糧を提供する緊急食糧支援活動に用いられます。残りの150万米ドルは、救援物資を輸送するためのトラックの購入や、様々な支援団体のスタッフや救援物資を被災地へ運ぶための「国連人道支援航空サービス」に使用されます。各支援団体は、緊急支援物資を山間部に運ぶために国連人道航空サービスを利用しています。

リチャード・レーガン国連WFPネパール緊急支援コーディネーターは、「日本からの時宜を得たご支援にお礼申し上げます。おかげさまで、雨期の到来前に緊急食糧支援を被災者に届ける活動を進めることができます。また、国連WFPは支援の世界における物流のリーダーとして、さまざまな支援団体が山間部などで活動を行う上で必須の物流サービスを提供しており、日本からのご支援はこの活動にも役立てられます。」と述べました。

国連WFPはネパールにおいて雨期の到来前までに190万人に食糧支援を行う計画です。しかし、険しい山の地形で物資輸送の多くの部分を飛行機に頼らざるを得なく、活動費用が高くつきます。現在、大幅な資金不足に陥っており、皆様のご支援を必要としています。

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